青森と岩手の県境を貫く国道4号線。この場所が東北の大動脈・東北本線旧線だと知ったのは、鉄道廃線跡を歩くVの巻尾にある付録の略図を見てであった。その時は図を見ただけでは、まさか国道がその旧線とはわからず、地図を見て悩んだのを思い出す。実際に現地に行ってみて、あっさりその謎は解けたのであったのだが。 さて、私が旧線を目的としてこの場所を訪れるのは3回目である。一度目は単独行、写真の一枚も撮らなかった。二度目は写真を撮ったものの日没近くで失敗。そして今回が3度目である。 ![]() 地図を見てわかるとおり、この旧線跡はそのほとんどの区間を国道4号線に譲っている。厳密に言えば、現在線の金田一トンネル入口から旧国道4号との分岐点までは並行して走り、分岐後から目時駅へ至るカーブまでが4号線に転用された。現在線へと変更されたのは昭和42年12月のことである。 ![]() 分岐点近くは保線用の道路に転用されており、分岐点に近づくのは容易である。国道4号の跨道橋を越えてすぐ旧線は国道4号によりそうように分岐していく。 保線道路になった旧線跡。この後しばらく行くと、水道施設によって行く手を遮られる。![]() 旧線沿いには石組みの側壁が続いている。 ![]() 国道4号線の右側に残る平地が旧線の路盤である。気にしなければ、あっさり通りすぎてしまう道。かくいう私もバイクや車で何度も通っているが、鉄道廃線趣味にはしるまでは、ここが鉄道跡などとは考えもしなかったのだが。 ![]() 分岐した旧国道から、旧線の切通を撮影。感じからすると、旧4号側に拡幅されて道路に転用されたようである。 県境の橋は、ちょうど旧線跡に架橋されている。旧国道の青岩大橋上より撮影。写真右が岩手県側となる。![]() 国道の橋の下には今も鉄道時代の橋台が残されている。 青森側に渡った後は、この国道脇の平らな空間が旧線跡と思われるが、それを特定する遺構はない。あくまで橋台の位置関係からの推定である。この後目時駅に向けて大きく東へカーブするが、土地は整地されており現在は何の痕跡もない。 ![]() その後は現在の目時駅へ向かう道路が旧線跡と重なる。 写真は旧線時代の目時駅があった場所である。 ![]() 旧駅のそばに建つ、かつての駅の存在を示す竣工記念碑。 先ほどの場所から10m程北に入った場所に現在も立っている。 ![]() 旧線の路盤は、IGRと青い森鉄道の境界駅である現在線の目時駅に曲がる角から、細々とした農道となり、やがて現在線と合流していた。 END |