旧東北本線滝見信号場跡 小繋〜小鳥谷 岩手県 2004.3.3踏査


 東北本線の盛岡〜八戸が、いわて銀河鉄道と青い森鉄道に移管されて一年以上が過ぎ、貨物以外のJR列車も姿を消し何となくこの区間は足が向かなくなっていた。鉄道写真を撮る方なら、撮影スポットとしても知られた区間であるので足を運んだ方もおられるかもしれない。まぁメインは奥中山〜小繋間のようだが。
 この滝見信号場は昭和42年にこの区間の複線化により廃止された。しかし隣接の西岳信号場があまりにもメジャーな為、影の薄い信号場である。それゆえ、あまりにも資料が少ない。「停車場変遷大辞典 国鉄・JR編」(1998,JTB)によると、小繋から3.1q小鳥谷から4.6qとある。、それを頼りに現地へ赴いた。果たして、かつてのスイッチバック信号場はその姿を今に残していた。 


下り線突っ込みトンネルの遺構

 場所を説明すれば、笹目子トンネル入り口から小繋側に1qほどきた地点である。というか、この廃トンネルの脇に現役トンネルがあるのだが、名前を調べるのを忘れてしまった(汗)最後にマップを紹介しているので参考にしていただきたい。
 小繋駅から国道4号線を北に向かい、「笹目子」という地名看板が目標である。ちょうど小繋川が西から東側に道路をくぐる地点に保線用の側道がある。そこを入るり10メートルでスイッチバック線の跡に至る。
 そこを小繋方向に向かえばこのトンネルが姿を現す。
 トンネル内部。状態は良好。一部側面に崩落はあるが、たいしたことはないようである。路盤は一面にバラストが敷き詰められている。トンネルの出口(この場合、スイッチバックの行き止まり線なので、単純に本線側を入り口としている。起点によらないので注意)まではおよそ100メートル程であろうか?
 トンネルを抜けると、本線との高低差はさらに大きくなり、最後は行き止まりになるが長大編成の列車に対応できる長さである。さすがかつての本州の大動脈の信号場である。出口脇には、踏切の柵などが大量に放置されている。写真右下に見えるのがその一部。
 下りスイッチバック線跡は保線用道路になって合流点へと続いている。合流点は写真奥のほぼ垂直のコンクリート法面付近である。


上り引き上げ線の遺構

 引き上げ線の分岐点は、前述のコンクリート法面に吸収されてしまっている。これは、複線化の際に上り線側を新設したために、切通の拡張等が行われた為である。しかし、法面の先をたどると、本線の一段高い場所に続く引き上げ線の跡が確認できる。
 この線は国道4号の笹目子トンネル付近まで続いており、推定で500メートル弱はあったと思われる。あくまで目分量で。(笑)

END


周辺図