漆沢森林軌道  その3 宮城県 2007.6.3踏査

  


 軌道跡は奥に進むにつれて、マトモに真っ直ぐ進めなくなってきた。しかもこの周辺はシダ類が多く、しきりに足に絡みつく。軌道跡には土がどっさりと重なり、その上には廃止からの時を感じさせる程の樹木が太い幹を上へと伸ばしているのであった。














 軌道跡はあちこちで寸断され、そこからはレールが行き場を失って宙に漂っている。
 ん?ということはここまでの区間、枕木さえも消えたと思われていた、土砂が被っている区間は、もしかしたらレールごと埋没している可能性が高いということなのだろうか。














 大規模な土砂崩れにより、約20mに渡って路盤ごと消え去っている区間は、その下の川に降りて遡行せざるを得ない。
 河床からは、続きの路盤がどこから復活しているのかがはっきりしないので、山肌を良く見ながら慎重に川をさかのぼる。














 ようやく取り付けそうな場所を見つけ、路盤跡と思われる方向へと進む。いや、マジでちょっと疲れてきた?(笑
 なんかひたすらこんな感じで、真っ直ぐ進めないというストレスが、余計に疲労を感じさせるのだろうか。そんなに距離は来ていないはずなのだが。













 適当に登ったはずが、気がつくとちょうど崩落の上流部末端に辿り着き、そこからもレールが土の中から飛び出していた。が、このレールさえも、だんだん邪魔になってきた(笑


 この後も何度かの高巻きをし、ようやく川から離れた平坦部へと辿り着く。












 ここにきてようやくまともになってきた。
 そして足元にはしっかりと敷かれたレール。
 写真では一本だが、ちゃんと草に埋もれてもう一方のレールも現存している。
















 
しばらくレールの道は続くのだが、やがて路盤に沢が流れ込み、路盤そのものが沢筋になってしまっていた。しかし、その流れの中に枕木とレールがしっかりと残っていた。















 そして、結構急な坂が現れる。通常であればこの勾配を見た瞬間に「あ、軌道は終わりだな…と思うのだが…

















 なんと傾斜に沿って、レールが露出しているではないか!
 工エエェェ(´д`)ェェエエ工

 これはちょっとしたカルチャーショックであった。おそらくここは畜力を使っていたのであろうか?碓氷峠なんて目じゃない勾配である(笑













 とりあえず、坂にはひたすらレールが敷かれているので黙々と登っていく。

 うーん、この勾配にレールが敷かれているのであれば、結構調査する対象が今後増える可能性があるな…














 しかし、ようやく坂を登り切って平地に…という地点で、突然レールは行き場を失ってしまう。

 これだけの勾配を登らせたのであれば、相当続きも期待できたのであるが、100m程上流へ向かったが結局レールは発見できず、それどころか路盤を作った形跡すら無くなってしまったのであった。

 なんとも釈然としないが、とりあえずは朝日沢の軌道跡はここを終点とすることとし、スタート地点へと撤収を開始した。

第4回へ続く

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