庄内交通・湯野浜線 鶴岡〜湯野浜温泉 山形県 2006.4.8踏査

 先日の山形シリーズのメイン踏査である庄内交通・湯野浜線は昭和4年12月に庄内電気鉄道(株)によって営業が開始され、昭和9年に庄内電鉄(株)、昭和18年に庄内交通となり、廃止は昭和50年。東北の私鉄の中にあっては比較的新しい部類の廃線になる。とはいっても既に時代は昭和から平成に移り変わり、廃線跡も数々の書籍に掲載されている状態から変化が現れている場所もある。そしてなにより私を悩ませたのは、事前のWeb検索等でも扱っているサイトも少なく、かつ扱っていても比較的メジャー場所のピックアップということで、私の既知の情報であった。まぁとりあえず行ってみれば何かはあるだろうということで、BAKU&チャーリーを伴って鶴岡駅へと向かった。


 たぶんこの辺が鶴岡駅。すでに用地は転用されつつあり、ここは農協の駐車場。
 「本当にここ?」とBAKUが言うが、私にわかるよしもない。「たぶん」としか返事ができない。
 それにしても隣接する羽越本線はひっきりなしに貨物列車が通る。現在のIGR(旧東北本線)も第3セクター化されてから昼行の貨物列車が増えた気がしていたが、ここはれっきとした現役のJR線である。秋田新幹線の開業等により、秋田へ向かうルートが日本海から盛岡周りになったのが原因か?








 駐車場内を西へ向かうが、どの辺が廃線か全くわからない。隣接の工場の敷地がカーブを描いているのがその名残であろうか?

















 鶴岡駅を少し離れると、新しい住宅地がある。この先は川で行き止まり。廃線跡はどうやら左の住宅が建ち並んでいる場所らしい。鉄道の路盤は古い物は地盤がしっかりしていて家が建つには好都合のようで、隣接地に道路が通っている場合は優先して宅地になる傾向があるような気がする。
 チャーリーもしばらく連れ回ってなかったが、だんだんに廃線跡の見極めがついてきたらしく「ここかな?」などと生意気なことをいう。










 少し迂回して、青龍寺川という川を渡る場所に出る。すると明らかに周辺の状況とは違う。橋台そのものは無かったが、それがあった場所だけ、まるで橋台があるかのように護岸されていた。
 「おー、ようやく見たこと無い遺構ハケーン」と3人ではしゃぐ。なんだ、ちゃんと歩けば遺構はまだまだありそうじゃないか。













 川の西側は少しだけ道路に転用されて、そのまま鶴岡中央高校の敷地となる。ここから京田駅のあった場所までは、廃線跡は完全に消失していた。それは、様々なガイド本の通りであるが、だからといって善宝寺まですっ飛ばすことはないと思うのだがw














 我々は京田駅のあった場所へとたどり着く。さてあなたにはわかるだろうか?アスファルトの道路をうっすらと斜めに横切る線が。



















 鶴岡側にも路盤の痕跡がしっかりと残っている。



















 先ほどの場所から少し鶴岡側に引いた地点から撮影。ここから黄色い看板へ向かって廃線跡は伸びている。



















 そして湯野浜温泉側には、路盤が完全に残っているではないか。なぜここを飛ばすんだ?皆さんw

















 チャーリーが乗っているのは、どうやら信号か踏切の土台らしい。道路遺構では無いと判断したのは、明らかに向きが違っているから。


















 京田の駅を出ると再び圃場整備で廃線跡は消失。善宝寺附近までは確かにほとんどわからない状態。その中で、安丹駅のあった場所と思われるところ。現在は公民館になっているが、この前後に路盤の跡などは全く残っていなかった。















 安丹駅から湯野浜温泉方向。ご覧の通りで全く痕跡は皆無である。



















 さて、北大山駅附近までやってきたのだが、周辺は新しい建物や道路が増えており、数年前とも状況が変わっているようだ。左の白い車から右の軽トラ方向に向かって駅はあったようだが。
















 なんとか路盤の名残だけは残っている。手前のスペースは、「とうほく廃線紀行」でゲートボール場と紹介されていたが、現在は医院が新築され駐車場になっていた。
 こうしてみていくとあの「鉄道廃線跡を歩く」でさえ初版からすでに10年以上を経過しており、各ガイド本も段々役に立たなくなってきている。












 駅の北側には、まだ未転用の路盤も残っていた。この先は県道38号沿いに、ラーメン屋などが廃線跡に建っており、わずかな区間だが県道38号と合流している。
















 善宝寺に近づくにつれて廃線跡は明確になってくる。写真は善宝寺駅手前の倉庫脇。



















 そして超メジャー物件、善宝寺駅である。が資料館はとうの昔に閉鎖。

















 ホーム側も荒れ放題。なんとかならないものなのだろうか?とりあえず形ばかりのロープを跨いで中に入る。


















 あまりの怖さにピンぼけw
 「なんか中にいる!」とシャッターを切ったのだが、オートフォーカスさえ妨害する湯野浜線の怨念wどこかにピントが合っているわけでもなく、全体がぼけるのは私のカメラでは珍しいのだが。本当に怨念?w














待合室なども当時のままである。
中に入ろうとも思ったが、扉を壊しそうだったのでやめた。

















 ホームは途中で切れており、その後は駐車場である。



















 ここから先は自転車道だ。私の嫌いなw
自転車道があるからといって、レンタサイクルがあるわけでもなく、一体誰が通るんだ?w自転車道での唯一とも言える成功例は筑波鉄道跡のつくばりんりんロードではなかろうか。















 自転車道になったとたん適当w写真が斜めなのは助手席から身を乗り出して撮ったからである。既に車から降りる気もないw

















 こんな感じです。つまらないですねw




















 で、湯野浜温泉駅へ到着。後半になるほどテンションダウン↓w次は酒田港に向かうのであるが、山行がさんとかぶってるので、しばらく放置しますw

 こんなわけで、この日の踏査は終了。翌日は羽越本線の新潟県区間へ向かう。そちらは何かコネタを挟んだ後にでも。


 END









おまけ:この車両は鶴岡市内国道7号沿いの蕎麦屋さんにある廃車。7号を走っていると結構目に付く。



















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